Kindleの日本発売には、本当に焦(じ)らされた。何度、楽天KoboやSonyReaderに、この憂さを晴らしてもらおうと思ったことか。
だから日本での発売日が発表されたときは、それはもう妻子の目も気にせず小躍りしたものだ。
これまで、電子書籍は、主にhontoというドコモ系のサービスをiPhoneで利用していた。あまり複数のWebサービスを利用したくないし、ヘビーAmazonユーザーとしては、電子書籍についてもAmazonのKindleで統一したかった。もちろん、専用端末を使ってみたかったというのもある。
今回レビューするのは、Kindleシリーズの中でも、e-inkディスプレイを採用した一番小さなモデルのKindle Paperwhite。
2012年11月発売。今のところAmazonでのみ購入可能。上で小躍りしたとか書いてたけど、実際に買ったのは年が明けた2013年1月。
使用期間は5ヶ月ほど。自炊はしない。
読書のための端末
やはり、このe-inkディスプレイの「紙感」が素晴らしい。目を凝らすと通常の液晶とは異質の物だとわかる。iPhoneのRetinaディスプレイも素晴らしいけど、その美しさとも違う。なんというか「文章を捉えやすい」感じがする。
例えば、Excelで資料を作ってるとき、ディスプレイでは気づかなかったけど、印刷して紙で確認したらいきなり誤字脱字を見つけた。という経験ってないでしょうか?僕はよくある。つまりそういう事かな。ん〜うまく説明できない!
大きさ、軽さ、バッテリー、そしてこのライト付きディスプレイが素晴らしい。真っ暗な寝室、光の当たるソファーの上、電車の中。どんな場所でも快適に読書できる。
そのための代償
Paperwhiteがこの素晴らしい読書体験を実現させるために支払った唯一の代償は「応答速度」。画面をタッチして画面の描画が完了するまでのレスポンスが遅い。ページめくりについては気にならないけど、ストアで本を探すときが一番遅い。でもこれは「理由あるデメリット」なので個人的には問題としていない。
それと、漫画については画面サイズ的に適していない。読めないことはないけど。漫画用途なら他のタブレットを検討したほうが良い。
Amazonループにハマる
本を読んだ後に、他の本もサラッとお勧めしてくる。その中には、気になる本が必ずと言っていいほどあるので、カスタマーレビューで良い評価が数件でもついていたらまた買ってしまう。そして読み終わったらまた・・・。さすがAmazonさんや。読む、勧められる、買う、読む、勧められる、買う・・・。これらのループが淀みなく、かつ1端末内で完結しているというところが恐ろしい。
買う操作もワンクリックだ。
クラウド読書
ところで、最近ユビキタスって聞かなくなったね。今だとクラウドなのかな。さて、Kindleは自端末だけに限らず、iPhoneやAndroidといった複数プラットフォームにKindleアプリという形で対応している。なので、僕は普段はPaperwhiteは持ち歩かず、外ではiPhoneかiPadで読んでいる。読んでいたページ位置も連携されるので、いつでもどこでもどんな端末でも読書の続きができる。
こういう事は、楽天koboでもできるみたい。結局、端末で儲けずにコンテンツで儲けよう。という事なんだろう。Sonyは日本ではiOS対応していない様子。追従できるのだろうか。
Paperwhiteを使い始めて変わったこと
Paperwhiteを買ってからというもの、普段の倍以上もの本を読むようになってしまった。一番の問題は、読みたい本はたくさんあるけど、読む時間がない。徒歩通勤なので、読書はほとんど就寝前の布団の中。そして、すぐ眠くなって寝てしまう(笑)。今は子供も小さいのでゆっくり読書もできないけれど、もう少し落ちついたら貪るように読みたい。
いろんな本を読むことは良い事のように思える。Webで広く、読書で深くインプットしていきたい。
まとめ
読み返すと絶賛記事になってしまった(笑)。でも、本当にそう思える良い端末。とはいっても、楽天koboやSonyReaderでもe-inkディスプレイを採用しているし、端末の差もそれほど無いように思える。だから、これらの端末を買っても同じような記事になっていたかもしれない。機会があれば他の端末もレビューしたい。
ただ、自分で購入した本はデジタルといえど蔵書。自分の財産になる。なので、サービスの将来性というところを考えると、個人的には老舗のAmazonを選んだ。
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