紙のノートに置き換わるデバイスを探し続けて数年。「紙でいいじゃん」「いや、電子化したい」という不毛な自分会議を繰り返し、いろんなデバイスを試してきた。
電子化すると情報が一元化できる等いろんなメリットがあるけど、自分がそうしたい一番の理由は「やりたいから」。うん。手段が目的になっている事は判っているよ。
最近試したのは、iPad+JotProの組み合わせ。JotProは、通常のスタイラスに比べて細かい字も書けることがウリ。実際に使ってみると、確かにそうなんだけど、ペン先の後を追うように線が表示される事や、ペン先と実際に描かれる線のズレが気になり、紙に置き換わる書き心地ではなかった。残念!
そんなこんなで、今回レビューしてみるのは、SHARPから2013年1月に発売された電子ノートWG-N10。
主にデスクワークで1週間ほど使用。
紙と同等の書き心地
さすが専用端末!ペン先とのズレや遅延もなく、まるで紙の上で書いているかのような書き心地。これは今まで試したデバイスの中で一番。素晴らしい!ただ、ペンを素早く動かした時に、ごくたまに線が途切れる事がある。
実用ギリギリの画面の暗さ
他のレビューでもあるとおり、やっぱり画面が暗い。反射型液晶という事なので、じゃぁライトの下で使ってみようとすると、こんどは画面が反射して見にくい。
光を当てつつ、反射しない角度でみないと満足できないレベル。
コントラストの調整もできないので、ここはなんとかできなかったのかなー。と思う。
昔のZaurusもこんな感じだったな。と、ちょっと懐かしい気分になった。
連携しにくい
ノートをとるという部分では、必要十分な機能だと思う。ただ、PCとの連携周りが弱い。
電子ノートが目指すべき目標は、記録したノート情報を思うがままに扱えるようにすることだと思う。連携のやりづらい書きやすさだけの電子ノートなら、SHOT NOTEで良いんだよね。
WG-N10でPCと連携するには、一旦ノート側でエクスポートという作業が必要。これを行うと端末の記憶領域から端末内のEXPORTフォルダへノートファイルがコピーされる。その後USBケーブルを接続し、通常の外部記憶装置としてようやくノートファイルにアクセスできる。ちなみに1ページが210KBのBMPファイル。
まず、エクスポートする理由がちょっとよくわからない。まぁ理由はあるんだろうけど、ユーザーへの説明はない。意味がわからない作業というのは個人的にプチストレス。
次にファイル形式、なぜ1ページが210KBもあるBMPなんだろうか。PhotoshopでPNGにすると12KB程度だった。ぜひエクスポートの処理でPNG等に変換してほしい。
試行錯誤中
EvernoteやDropBoxなどと簡単に連携できないか現在試行錯誤中。スクリプトを書けばなんとかなりそうだけど、それならいっそSHOT NOTEや、SCAN SNAPを使いたくもなる。まとめ
僕にとっては、使いにくさの方が目立つ機種だった。ユースケースを絞った、割り切った製品といえば聞こえがいいけど、個人的には数々の妥協を感じさせられる製品だった。それは簡素なUIデザインからも見て取れた。
噂だと売れている?らしいので、画面の暗さと連携周りが改善された後継端末をぜひ!
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